子どものうつ病とは?
うつ病はあらゆる年齢層の人に影響を及ぼします。子どもも大人と同様にこの病気にかかり、症状の現れ方も似ています。早期にうつ病を発見しないと効果的な治療が難しいため、保護者は子どものうつ病のサインを把握しておくことが重要です。
うつ病の症状
子どもがうつ病かもしれないと感じたら、次のような症状に注意してください。
- 持続的な悲しみや絶望感
- 以前楽しんでいた活動への興味喪失
- エネルギーの低下や疲労感
- 睡眠パターンの変化(過眠・不眠)
- 食欲の変化(過食・食欲不振)
- 無価値感や自己否定的な考え
- イライラや怒りっぽさ
- 集中力の低下
- 頭痛や体の不調を訴えることが続く
小児うつ病の診断
治療を始める前に、必ず医師による診断が必要です。小児科医が最初に診ることが多いものの、うつ病の診断に十分な研修を受けていないことがあります。うつ病が疑われる場合は、児童・青年精神医学の専門医に受診させましょう。
薬物療法
抗うつ薬は子どものうつ病に有効ですが、副作用や自殺リスクの増加が懸念されます。米国精神医学会誌(JAMA)2007年4月の研究では、利益がリスクを上回ると結論付けられましたが、以下の手順が推奨されます。
- 身体的な基礎疾患がないか、まずは身体検査を実施する。
- 精神科医によるリスク評価を受け、必要に応じて薬を処方する。
- 処方後は以下のスケジュールで経過観察を行う。
・処方と同時に1週間以内にフォローアップ予約
・治療開始後1か月は毎週診察
・2か月目は2週間に1回の診察
・12週目に再評価し、その後は個別の必要性に応じて間隔を調整
心理療法
薬物療法と併用するか、単独で心理療法を選択することも可能です。保護者が薬に不安を抱く場合は、まずは心理療法から始めると良いでしょう。認知行動療法(CBT)は子どものうつ病に効果的で、否定的な思考パターンを検証し、より建設的な考え方に置き換えるスキルを学びます。
長期的な影響
うつ病が放置されると、自己傷害や自殺の危険が高まります。また、治療が遅れると学業や対人関係での困難が長期化し、将来の社会的成功にも影響を及ぼす可能性があります。早期介入が最も重要です。
