うつ病治療薬の副作用と注意点
SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)
SSRIは脳内のセロトニン濃度を高める薬で、プロザック、パキシル、ゾロフトなどがあります。副作用は以下の通りです。
- 吐き気、嘔吐、食欲変化、体重増減
- めまい、倦怠感、睡眠障害、無気力
- 性欲低下、性機能障害(長期にわたることも)
- 腎臓・肝臓・泌尿器への影響、骨折リスク増加
- 不安・うつ症状の悪化、自殺リスク上昇
- 振戦、頭痛、落ち着きのなさ、光過敏、発汗増加
非定型抗うつ薬(SNRIsなど)
セロトニン・ノルエピネフリン・ドーパミンに作用する薬で、ウェルブトリン、プラシック、シンバルタ、レメロン、デシレルなどがあります。
- 体重増減、吐き気、便秘、食欲低下、口渇
- 神経過敏・混乱、頭痛、アレルギー反応、心悸亢進、痙攣、倦怠感
- 視力障害、散瞳、性機能障害、眠気、発汗増加、肝機能障害、血圧上昇、めまい
- シンバルタ(デュロキセチン)は肝疾患や大量飲酒者では使用しないことが推奨されます。
MAOI(モノアミン酸化酵素阻害薬)
ナーディル、パルネート、マープランなどがあり、1950年代から使用されていますが、食事や他薬との相互作用が強く、副作用も重いです。
- 体重増加・食欲障害、胃腸不調、下痢・便秘、性欲低下、睡眠障害、めまい、口渇、視覚障害
- 血圧上昇、高血圧危機、心拍リズム異常、筋肉痙攣、落ち着きのなさ
- チラミンを多く含む食品(チーズ、チョコレート、発酵食品、ビール・ワイン、加工肉等)は禁忌です。
三環系抗うつ薬(TCA)
エラビル、ノルプラミン、シンタミル、スタブロンなど、同様に1950年代から使用されています。
- 胃腸障害、便秘、体重・食欲変動、低血圧、性機能障害、認知障害、無気力、落ち着きのなさ
- めまい、倦怠感、排尿障害、口・鼻乾燥、視覚障害、振戦、発汗、認知機能低下
注意点・警告
- 子どもや青年(18歳未満)に対する自殺リスクが増加するため、使用は慎重に判断し、専門家の監督が必要です。
- SSRI・SNRIsとMAOIは同時服用禁止。薬を切り替える際は2〜5週間の間隔を空けることが推奨されます。
- 抗うつ薬は急に中止すると離脱症状が出るため、減量は徐々に行う必要があります。
