うつ病は注意力にどのように影響するか?
うつ病とは
うつ病は、悲しみや絶望感などの感情が日常生活に支障をきたす精神疾患です。主なタイプとしては、主要うつ病(大うつ病・臨床的うつ病とも呼ばれる)やジストミア(慢性うつ病)があります。その他に、精神病性うつ病、季節性情動障害(SAD)、産後うつなどがあります。
主な症状
うつ病の症状は個人差がありますが、代表的なものは次の通りです。
- 悲しみや無力感、絶望感
- エネルギーや興味の喪失
- 社会的引きこもり
- 原因不明の慢性的な痛み
- 食欲・睡眠の変化
- 自殺念慮や自殺行動
注意力への影響
米国国立精神衛生研究所(NIMH)によれば、うつ病は認知機能障害と関連し、集中力の低下、細部の記憶困難、意思決定の困難が報告されています。全米精神障害者連盟(NAMI)も、テレビ視聴や読書時に情報処理や集中が難しくなると指摘しています。
考慮すべき点
テキサス大学サウスウェスタン医療センターの研究(2010年2月、ScienceDaily掲載)では、うつ病患者の情報処理速度が低下するものの、注意力低下がうつ病そのものの直接的な原因とは限らないと結論付けられました。年齢や学歴が注意力に影響を与える可能性があるため、評価時にはこれらの要因を考慮する必要があります。
ADD/ADHDとの関係
注意欠陥障害(ADD)や注意欠陥・多動性障害(ADHD)は子どもだけでなく成人にも見られます。Help Guideによると、成人のADD/ADHD患者は聞き取りや読書、日常作業中に集中が続かず、すぐに気が散りやすいとされています。また、ADD/ADHD患者はうつ病などの精神疾患を併発する確率が約6倍高いと報告されています。
