SSRIがドーパミンに与える影響

うつ病は深刻で、米国の成人の約9.5%が毎年罹患するとされています。治療には選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)と呼ばれる抗うつ薬がよく用いられます。これらの薬は脳内の神経伝達物質のバランスを調整し、セロトニンだけでなくドーパミンにも影響を与えます。

生物学的背景

神経伝達物質は脳細胞間の情報を伝える化学物質です。セロトニン、ノルエピネフリン、ドーパミンなどのバランスが崩れると、うつ病のリスクが高まることが報告されています。

治療法

うつ病と診断された場合、医師はフルオキセチン(プロザック)やセルトラリン(ゾロフト)といった新しい世代のSSRIを処方することがあります。

SSRIの特徴

最初のSSRIであるフルオキセチンが1987年に登場した当初、SSRIは「セロトニンのみを選択的に作用させる」薬と考えられていました。そのため名称に「選択的(selective)」が含まれています。

ドーパミンとの関係

うつ病の原因はセロトニンだけではありません。快感や報酬感覚を司るドーパミンも重要な役割を果たします。

研究成果

2005年に周福明らが発表した研究などによれば、SSRIはセロトニンだけでなくドーパミンにも作用することが明らかになっています。SSRIはドーパミン輸送体を「騙す」ことで、セロトニン信号を増強し、結果的に両方の神経伝達物質の濃度が上昇すると考えられています。

注意点

抗うつ薬はうつ症状を大幅に改善しますが、効果が現れるまでに複数の薬を試す必要がある場合があります。また、うつ病は自殺念慮や自殺行動を伴うことがあるため、もし自殺を考えた場合はすぐに医師に連絡してください。

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