子どもに対するエフェクサー(ベンラファキシン)の使用について

エフェクサー(ベンラファキシン)は、ワイエス製薬が販売する抗うつ薬のひとつで、売上上位に位置していますが、同社は子どもへの処方を強く禁じています。6〜17歳の子どもを対象とした臨床試験で、自殺念慮や攻撃的・敵対的な行動が増加したことが報告され、うつ病に対する有効性も確認できなかったためです。

使用歴

エフェクサーは1993年にワイエス製薬からベンラファキシンとして発売され、うつ病(MDD)の治療薬として承認されました。その後、成人の全般性不安障害、社交不安障害、強迫性障害(OCD)、パニック障害にも適応が拡大。1997年には米国でうつ病治療薬として6番目に多く処方された薬となっています。発売当初から、6〜17歳の子どもに対しては自殺念慮、敵意、自己攻撃的傾向といったリスクがある旨が警告されていました。

適応外使用(オフラベル)

「USA Today」によると、エフェクサーはうつ病以外にも、片頭痛の予防、更年期障害によるホットフラッシュ、糖尿病性神経障害などの治療に「適応外使用」されることがあります。適応外使用は合法ですが、多くの抗うつ薬や抗精神病薬については有効性・安全性を裏付ける十分な研究がありません。エフェクサーを上記以外の目的で処方された場合は、必ず二次的な意見を求めることが重要です。

代替薬

子どものうつ病治療には、エフェクサーより安全性が高い薬剤が存在します。伝統的な対話療法に加えて、以下の薬が選択肢となります。

  • フルオキセチン(プロザック):8歳以上のうつ病に承認されたSSRI。
  • クロミプラミン:10歳以上の強迫性障害に使用される三環系抗うつ薬。
  • セルトラリン(ゾロフト)・フルボキサミン:10歳以上の強迫性障害に用いられるSSRI。
  • イミプラミン:幼児の夜間遺尿の治療に使用。

副作用

エフェクサーの主な副作用は、頭痛、吐き気、不眠、口渇、めまい、発汗、食欲減退、血圧上昇、興奮、異常な夢、無関心、あくび、便秘、過敏性腸症候群、倦怠感、眩暈、血圧低下、むずむず脚症候群、記憶障害、増大した不安感・衝動性、脳のショック様感覚などがあります。さらに、子どもや青年で自殺念慮や自傷行動のリスクが高まることが報告されています。

離脱症状

エフェクサーの服用を中止する際は、必ず担当医と減薬計画を相談してください。急激な中止は重篤な離脱症状を引き起こすことがあります。FDAの報告によると、離脱時に現れる可能性のある症状は、興奮、食欲不振、不安、混乱、協調運動障害、下痢、めまい、口渇、気分の変動、疲労、頭痛、軽躁状態、不眠、吐き気、神経過敏、悪夢、感覚異常、眠気、発汗、震え、眩暈、嘔吐などです。重篤な症状は入院が必要になることもあり、FDAの安全性調査では離脱患者の約10%が「重篤」な副作用を経験したと報告されています。

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