男性に見られるうつ病のサイン

米国国立精神衛生研究所(NIMH)によると、毎年600万人以上の男性がうつ病を抱えていますが、女性とは異なる形で症状が表れます。うつ病は女性だけの問題という誤解は危険です。違法薬物の使用や危険な行動、頻繁な怒りを感じている男性は、うつ病の可能性があります。

抵抗感(Help‑Seeking)

女性がうつ病で治療を受ける割合が高いのは、助けを求めやすいからです。男性は自分の症状を否認し、友人や家族に嘘をつくことが多く、診断が遅れがちです。自尊心が壁となり、悲しみや孤独、怒り、苛立ちを抱えていても誰にも話さない場合、長期間治療が受けられない危険があります。

物質使用(Substance Use)

メイヨークリニックの調査によれば、男性は女性よりもアルコールや薬物でうつ病の症状を紛らわせる傾向があります。たとえば、問題を忘れるために1日12本のビールを飲むといった行動です。物質乱用が見られる男性は、臨床的にうつ病である可能性が高く、専門的な治療が必要です。

さらに、物質使用に伴い危険な行動を取ることがあります。酔っ払っての運転、バーでの喧嘩、見知らぬ相手との無防備な性行為などです。これらは罪悪感や自己嫌悪を増幅させ、うつ状態を深めます。

怒り(Anger)

女性はうつ病になると深い悲しみや無価値感を表現しがちですが、男性は同じ感情を怒りとして外に出すことがあります。愛する人との口論が頻繁になり、すぐにかっとなり、肉体的な争いにまで発展する場合は、うつ病のサインかもしれません。

日常的に苛立ちやイライラ、怒りを感じているなら、うつ病の可能性があります。毎日泣く必要はなく、感情の表出の形が異なるだけです。

自殺(Suicide)

女性の方が自殺未遂は多いものの、男性は実際に自殺に至る確率が高いです。男性は助けを求めにくく、致死性の高い手段(例:銃)を選びやすいのが特徴です。女性は薬物過剰摂取が多く、時間がかかるため救助の機会が得られやすい傾向があります。

自殺念慮がある場合はすぐに 911 に電話し、最寄りの救急病院へ向かうか、精神科救急へ搬送を依頼してください。周囲の人が同様のサインを見つけたら、同じく緊急連絡を行うことが重要です。

治療(Treatment)

男性も女性と同様に専門的な治療が必要です。ただし、アプローチは個々の特性に合わせて調整されます。セラピストは、実現可能な目標設定や運動・スポーツなどの身体活動への参加、健康的な対処法の習得を提案します。例えば、物質使用でうつ症状を隠している場合は、代替となる健全なストレス対処法を共に探ります。

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