セントジョンズワートの概要と注意点
科学的研究
MedlinePlusによると、軽度から中等度のうつ症状に対して、セントジョンズワートは三環系抗うつ薬と同等の効果があるとする研究が多数報告されています。しかし、これらの研究の信頼性には議論があり、重度うつ病に対しては効果が期待できず、選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)と比べても劣るという医学的コンセンサスがあります。
薬物相互作用
セントジョンズワートは他の医薬品と相互作用するリスクが高く、特に血圧降下に用いられるMAOI(単剤モノアミン酸化酵素阻害薬)と併用すると血圧が危険なほど上昇します。また、処方抗うつ薬と同時に使用するとセロトニン症候群を引き起こし、意識障害や昏睡に至る可能性があります。さらに、躁状態(マニア)を誘発することも報告されています。
注意事項
処方薬と併用できるケースもありますが、出血リスクや副作用に注意が必要です。例えば、経口避妊薬を使用中の女性は不正出血が起こりやすく、抗凝固薬を服用している患者は出血が増悪する可能性があります。
副作用の可能性
セントジョンズワート単独でも以下の副作用が報告されています。
- 光過敏症(太陽光に対する皮膚の過敏反応)
- 皮膚発疹やかゆみ
- 胃部不快感、吐き気
- 頭痛、めまい、口渇
- 不安感
まれにアレルギー反応(じんま疹、呼吸困難)も起こります。
用量と費用
通常、1〜3か月以内の短期間使用が推奨されます。成人の推奨用量は1日あたり900〜1,800 mg、子ども(18歳未満)は150〜1,800 mgです。保険適用外の市販サプリメントであるため、費用は自己負担となります。2009年9月時点の価格は、450 mgカプセル40粒で約5米ドル(約550円)です。
