米国における自殺対策と方針
リスク要因
自殺リスクは単一の要因だけで判断できませんが、統計的に以下の属性が高リスクとされています。
- 男性、十代の若者、都市部在住者
- 失業、未婚、低所得、年金や社会保障受給者(米国家族医師会)
- 過去に精神科入院経験がある人は、入院中と退院後1週間が特に危険です。
政策
1999年、米国保健福祉長官は自殺予防の認知拡大と介入強化を求める政策を打ち出しました。この政策の主な柱は次の通りです。
- 自殺とその危険因子に関する正確な情報提供とスティグマの低減
- サービス向上、専門職研修、地域資源の整備、メディア報道の適正化
- 自殺リスクの研究促進、プログラム効果の評価・モニタリング、新たな予防戦略の開発
手順
米国疾病予防管理センター(CDC)は、自殺防止に向けた多様なプログラムを実施しています。公衆衛生施策、地域ベースの介入、若者暴力防止、調査研究などを通じて、リスク把握と早期介入を図っています。
関係機関
以下の機関が自殺予防の政策・手順を策定し、実践しています。
- 保健資源サービス局(HRSA)
- インディアン保健サービス(IHS)
- 国立衛生研究所(NIH)/国立精神衛生研究所(NIMH)
- 薬物乱用・精神衛生サービス局(SAMHSA)/精神衛生サービスセンター
主な取組みは、一次医療と精神医療の連携、学校でのうつ病スクリーニングとガイドライン策定、危機対応ホットラインへの助成金提供です。また、Suicide Prevention Resource Center はエビデンスに基づくベストプラクティスの収集・共有を行い、標準遵守と専門家合意を支援しています。
アドボカシー(提言活動)
自殺対策のさらなる充実を目指し、以下の点が求められています。
- 若年層の自殺予防プログラムへの資金拡充
- 精神疾患治療の保険適用を他の疾患と同等にする法整備
- 高齢者向けの早期介入・予防策の推進
- 退役軍人への教育・スクリーニング・支援体制の強化
