季節性うつ病の光療法

季節性情動障害(SAD)は、秋冬に自然光の明るさと強度が低下することで起こる気分障害です。エネルギー不足や過眠、炭水化物や糖分への異常な欲求、悲しみや罪悪感、そして不安感が主な症状として現れます。米国では数百万人が冬季に気分の変化を訴えていますが、実際の患者数はそれよりもはるかに多いとされています。SADの治療法は抗うつ薬やカウンセリングなどがありますが、最も効果的とされるのが光療法です。

効果

光療法(フォトセラピー)は、全スペクトル光を放つライトボックスで自然光をシミュレートします。メラトニンという脳内化学物質の過剰産生がSADの主因とされ、暗闇で分泌が促進されるために眠気や糖分欲求、倦怠感が生じます。光療法は強い人工光を浴びせることでメラトニンの生成を抑え、症状を軽減します。

使用方法

光ボックスの前に座り、毎日約30分間、朝起きた直後に光を浴びます。同じ時間帯に使用することで体内リズムが整い、メラトニンレベルが安定します。

留意点

光療法の効果は継続使用が前提で、約2週間の毎日使用で症状の軽減が見られます。使用を中断すると7〜12日で再発することが多いため、暗い季節は毎日続けることが重要です。

費用

光ボックスは医療用品店やオンラインで購入でき、価格は約90〜200ドル(1万円〜2万円)です。デスク型から床置き型までサイズは様々ですが、重要なのは全スペクトル光を発する電球が搭載されていることです。

注意事項

光療法は冬季型SADには有効ですが、夏季型SADには適しません。夏季型はエネルギー過剰、イライラ、睡眠不足、食欲低下が特徴で、光を浴びると症状が悪化します。

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