臨床的うつ病治療の歴史と最新薬剤

臨床的うつ病は心理学・精神医学の黎明期から認識されてきました。症状は人によって異なりますが、日常生活に支障をきたすと心理・精神障害と診断されます。単なる意志の弱さではなく、専門的な治療が必要です。

心理療法の治療

初期の心理療法は精神力動的アプローチで、患者の抑圧された感情や喪失体験を探求しました。その後、認知療法や行動療法が主流となり、効果が高まっています。

トリシクル系抗うつ薬:イミプラミン

イミプラミンは初期の三環系抗うつ薬で、現在でもまれに使用されます。副作用として頻脈、視覚障害、便秘、低血圧などがあります。

モノアミン酸化酵素阻害薬(MAOI)

MAOIは1950年代に開発され、ノルエピネフリン、セロトニン、ドーパミンの分解を阻止します。副作用が多いため、SSRIやSNRIが効果を示さない場合に限定して処方されます。主な副作用は眠気、便秘、吐き気、低血糖、筋肉のけいれん、性欲減退などです。

選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRIs)

SSRIsは1987年に登場し、セロトニンの再取り込みを阻害して脳内濃度を上げます。作用機序は完全には解明されていませんが、個人差があります。副作用は軽度で、吐き気、口渇、頭痛などがあります。

セロトニン・ノルエピネフリン再取り込み阻害薬(SNRIs)

SNRIsはSSRIsに加えてノルエピネフリンの再取り込みも阻害し、両神経伝達物質の濃度上昇によりうつ症状の改善が期待されます。

うつ病 - 関連記事