大うつ病性障害(MDD)の治療薬まとめ

大うつ病性障害とは

DSM‑IV‑TR(精神障害の診断・統計マニュアル)では、主要なうつ病(MDD)は9つの主要症状のうち5つ以上が一定期間続くことで診断されます。主な症状は以下の通りです。

  • 集中力の低下
  • 慢性的な疲労感
  • 死や自殺に関する思考
  • 快楽を感じる活動への興味喪失
  • 不眠または過眠
  • 原因不明の体重減少または増加
  • 過度の罪悪感や無価値感

これらの症状は日常生活や仕事、対人関係に大きな支障をきたします。

うつ病治療に用いられる主な薬剤カテゴリー

トリシクリック系抗うつ薬(TCA)

脳内の神経伝達物質(セロトニン、ノルエピネフリン、ドーパミン)の再取り込みを阻害し、濃度を上昇させます。代表的な薬剤は以下の通りです。

  • ノルプラミン(Norpramin)
  • サーモンチル(Surmontil)
  • ビバクチル(Vivactil)

モノアミン酸化酵素阻害薬(MAOI)

モノアミン酸化酵素(MAO)の働きを抑制し、セロトニン、ノルエピネフリン、ドーパミンの分解を防ぎます。代表例は次のとおりです。

  • マープラン(Marplan)
  • エムサム(Emsam)
  • パーネート(Parnate)

選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)

セロトニンの再取り込みを選択的に阻害し、脳内のセロトニン濃度を高めます。代表的な薬剤は以下です。

  • レクサプロ(Lexapro)
  • セレクサ(Celexa)
  • プロザック(Prozac)

非定型抗うつ薬

他のクラスで効果が不十分な場合に使用されます。作用機序は多様で、症状に合わせた選択が可能です。

  • ウェルブトリン(Wellbutrin)― ニコチン依存の抑制や性的副作用が少ない
  • シンバルタ(Cymbalta)
  • レメロン(Remeron)

薬剤選択は、患者さんの症状の特徴や既往歴、併用薬、生活スタイルなどを総合的に評価して行われます。

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