ゴジベリーが糖尿病に与える効果と注意点
意義
糖尿病は米国で2,300万人以上が罹患している慢性疾患です。血中のブドウ糖が常に高い状態が続くのは、インスリンが十分に産生されないか、体の細胞がインスリンの作用に抵抗するためです。
主にⅠ型とⅡ型が診断されます。Ⅰ型は膵臓のβ細胞がインスリンをほとんど作れなくなることで血糖が細胞に取り込めなくなります。Ⅱ型は細胞がインスリンに対して抵抗性を示し、血糖が過剰に残ります。
地理
ゴジベリー(ウルフベリー)は、アジアの温帯から亜熱帯地域、具体的には中国、モンゴル、チベットのヒマラヤ山脈などに自生しています。名前の語源は中国語の簡体字表記に由来するとされています。
ナス科に属し、トマトやチリペッパーと同じ系統です。果実はラズベリーとチェリーを合わせたような甘酸っぱい味わいです。中国南部の植物は約1メートル、高さが3メートルを超えることもありますが、北部では3メートル以上に成長します。
同属の2種、ヒマラヤゴジベリー(Lycium barbarum)と中国ウルフベリー(Lycium chinense)は別物ですが、どちらも抗酸化物質が豊富で、免疫力向上や長寿効果が期待されています。
同定
多年草で、五枚の花弁を持つ花を咲かせます。実は細長い赤橙色で、長さは1〜2センチメートル、10〜60個の小さな種子を含みます。北半球では夏の中頃から秋の中頃にかけて成熟します。
効能
6000年以上にわたり、ハーバリストや錬金術師はゴジベリーを用いたトニックやお茶で免疫力を高め、肝臓を毒素から守り、血行を改善(特に脚部)、繁殖力を高め、長寿を促すと信じてきました。
研究では、ゴジベリーに含まれるカロテノイド系抗酸化物質が眼の網膜を保護し、糖尿病に伴う黄斑変性のリスク低減に寄与すると示唆されています。また、血液循環を改善し、狭心症や冠動脈疾患といった心血管系の疾患予防・治療に有用とされています。さらに、神経系を刺激し、動脈壁を弛緩させることで血圧を下げる効果も報告されています。
注意点
代替医療の支持者はゴジベリーを「スーパーフルーツ」と称し、糖尿病のリスク低減や治療効果があると主張していますが、米国食品医薬品局(FDA)はこれらの効果を公式に認めていません。
また、ゴジベリーを茶として摂取すると抗凝固薬の代謝が阻害され、薬剤相互作用を起こす可能性があります。既存の医薬品を使用中の方は、必ず医師や薬剤師に相談してから摂取してください。
