II型糖尿病で血糖値が上昇する原因は?
II型糖尿病(成人発症型糖尿病)は、もともと40歳以上の人に多く見られましたが、食生活の乱れや運動不足により、子どもにも増えています。米国糖尿病協会によると、糖尿病患者の90〜95%がII型で、米国で5番目に死亡率が高い疾患です。血糖値を安定させるためには、日々の血糖管理が不可欠です。血糖が上がり続けると、循環障害、心筋梗塞、肝疾患、腎不全、失明、神経障害などの重篤な合併症を招きます。
血糖値を上げやすい要因
炭水化物の過剰摂取
摂取した炭水化物は体内で糖に変換され、エネルギー源となります。血中に糖(ブドウ糖)が増えると膵臓はインスリンを分泌し、糖を筋肉細胞へ搬送しようとしますが、炭水化物を取りすぎるとインスリンの働きが追いつかず血糖が上昇します。管理栄養士は、1食あたりの炭水化物を45〜60gに抑えることを推奨しています。
運動不足
運動は糖をエネルギーとして消費するため、血糖値を下げる効果があります。医師は、糖尿病患者に週150分以上(例:30分を週5回)適度な運動を勧めています。
ストレス
ストレスがかかると、体は「闘争・逃走」反応を起こし、アドレナリンなどのホルモンが放出されます。糖尿病患者ではインスリンの働きが弱まるため、血中に糖が残りやすくなります。
病気(身体的ストレス)
感染症や炎症などの病気も身体にストレスを与え、血糖上昇を招きます。食事量が減っていても、インスリンの効果が低下し、血糖が上がります。血糖が240 mg/dLを超えて下がらない場合は、速やかに医師に相談してください。
薬剤の影響
一部の薬は血糖を上げる副作用があります。例として、アドレナリン・エピネフリン(心停止時の蘇生薬)、過剰なカフェイン、カルシウム拮抗薬、ステロイド系抗炎症薬、利尿薬、エストロゲン・プロゲステロン、リチウム、フェノバルビタールなどが挙げられます。
