高血糖がもたらす健康リスクと主な合併症

高血糖(ハイパーグリセミア)とは、血液中のブドウ糖濃度が通常より高くなる状態です。インスリンの分泌や作用に問題があると、食事から摂取した糖が血中に残りやすくなります。Ⅰ型糖尿病・Ⅱ型糖尿病の患者さんに共通する現象で、放置するとさまざまな合併症を引き起こす可能性があります。

視力障害

血糖値が上昇すると、眼の水晶体が膨張し、視界がぼやけることがあります。血糖をコントロールすれば通常は改善しますが、長期間高血糖が続くと眼底の毛細血管に永久的な損傷を与え、糖尿病性網膜症などの重篤な疾患につながります。

腎臓障害

高血糖状態では腎臓が余分な糖を排除しようと過剰に働きます。その結果、腎臓の血管が損傷し、腎機能低下や腎不全を招く恐れがあります。腎機能が低下すると血圧上昇や免疫力低下、神経系への影響など二次的な健康問題も生じます。

心血管疾患

血糖が高いと血圧が上がりやすく、心拍の乱れや心不全、心筋梗塞のリスクが増大します。また、心膜炎(心臓を覆う膜の炎症)を引き起こすことがあり、心臓への血液供給が妨げられる危険性があります。

足の合併症

高血糖は末梢神経と血管を障害し、足の血流が悪くなります。その結果、神経が栄養不足となり感覚が鈍くなり、切り傷や水ぶくれが感染しやすくなります。重度になると壊疽や切断に至ることもあります。

骨粗鬆症

血糖が慢性的に高いと、骨に必要なミネラル供給が阻害され、骨密度が低下します。そのため、転倒や軽い衝撃でも骨折しやすくなります。

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