小児における胆汁逆流の原因は?
原因
- 手術後の合併症が最も一般的です。胃手術や胆嚢摘出術(胆嚢切除)後に胆汁逆流が起こります。近年、肥満児の治療として胃手術が増加しています。胆嚢摘出術は、子どもに再発性胆石や胆嚢疾患がある場合に行われます。
- 消化性潰瘍が幽門弁の機能を妨げ、胃の排出が遅れ胃内圧が上昇し、胆汁が逆流することがあります。消化性潰瘍は主にヘリコバクター・ピロリ感染などで起こります。
症状
- 上部腹部の焼けるような痛みが主症状です。
- 酸逆流と似た症状として、反復性肺炎、喘鳴、咳や嗄声、嘔吐、体重減少などがあります。
診断
- 症状の確認に加えて、バリウム造影、内視鏡検査、食道pHモニタリングなどが行われます。
- これらは侵襲的であるため、まずは胆汁逆流治療薬で症状が改善するか様子を見ることが一般的です。
治療
- 胆汁の流れを改善する薬剤と、同時に酸逆流を抑える薬(プロトンポンプ阻害薬など)を併用します。
- 重症例や薬物療法で効果が不十分な場合は、胆汁・胃内容物の流れを遮断する手術(胆汁流出路手術や抗逆流手術)を検討します。
関連疾患
- 胆汁逆流は胸やけ、胃食道逆流症(GERD)、バーター食道、食道癌などを引き起こす可能性があります。小児では稀ですが、適切な管理がないと将来的にこれらの疾患へ進行する恐れがあります。
