胆嚢手術後の回復ガイド

胆嚢は肝臓の近く右上腹部に位置する、梨形の小さな非必須腺です。肝臓で生成された胆汁を貯蔵し、食事の脂肪分解を助けるために小腸へ放出します。胆嚢に胆汁が滞留し炎症や結石が起きた場合、外科的に摘出することがあります。腹腔鏡下胆嚢摘出術は小さな切開数箇所で行われ、合併症がある場合は大きな切開による開腹手術(開腹胆嚢摘出術)が必要になります。

入院期間

開腹手術の場合、数日間の入院が必要です。一方、腹腔鏡手術は当日退院が一般的です。手術後はベッドから起き上がり、スタッフの助けを借りて歩行を開始します。開腹患者は入院中に透明な液体食から開始し、腹腔鏡患者は退院時に透明液体食を指示され、体調が許す限り徐々に軽食へ移行します。

痛み管理

手術後の痛みは自然な反応です。痛みは個人差がありますが、医療スタッフは0(痛みなし)から10(最強の痛み)までのスケールで評価し、必要に応じて鎮痛薬を投与します。軽度の痛みにはイブプロフェンなどの非ステロイド性抗炎症薬、強い痛みにはオピオイド系鎮痛薬が使用されます。数日経っても痛みが軽減しない、または悪化する場合は速やかに医師へ連絡してください。

創部ケア

腹腔鏡手術でも開腹手術でも、切開部はステープル、縫合糸、またはステリストリップで閉じます。手術後約1週間で医師の診察を受け、ステープルや縫合糸の除去を行います。その間は切開部を乾燥・清潔に保ち、指示された通りにドレッシングを交換し、感染の兆候(膿の増加、発熱など)がないか確認します。摩擦を避けるため、ゆったりした服装を選びましょう。

食事

手術後は術前の高繊維・低脂肪食に制限はありませんが、引き続き高繊維・低脂肪の食事を摂ることで全体的な健康維持に役立ちます。体の反応を観察し、吐き気や不快感がある食品は避けましょう。また、1日8〜10杯(8オンス)程度の水やノンカフェイン・ノンアルコール飲料の摂取を心がけてください。

排便習慣

胆嚢摘出後は下痢が起こりやすく、便が水様になることがあります。3日以上続く場合は医師に相談してください。オピオイド系鎮痛薬の使用により便秘が起こることもあります。その際は食物繊維と水分を増やし、可能であれば非オピオイド鎮痛薬に切り替えて対処します。手術後3日間排便がない場合も医療機関へ連絡してください。

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