Kaopectate(ロペラミド)の副作用と対策
Kaopectate(ロペラミド)は、腸の蠕動を抑えて消化を遅くし、食事からの栄養と水分の吸収を助ける薬です。下痢の治療や、イレオストミー(腸を胃に開口する手術)を受けた方の便量を減らす目的でも使用されます。しかし、使用にあたっては軽度から重度まで様々な副作用が報告されています。
アレルギー反応
アレルギー反応は稀ですが、起こる可能性があります。発疹、じんましん、呼吸困難、胸痛、舌・顔・口・唇の腫れ、発熱、難聴や耳鳴り、嘔吐、重度の便秘などが見られたら、直ちに医師の診察を受けてください。
神経系への副作用
神経系に現れる副作用は軽度から重度までさまざまです。倦怠感、疲労、うつ状態、不安、イライラ、睡眠障害、協調運動障害、記憶障害、痙攣様の動き、精神混濁、めまい、歩行困難、発話障害、震え、失禁などが報告されています。急性中毒が原因でこれらの症状が出ることもあります。
神経系副作用(続き)
カオペクテートに含まれるビスマス化合物が蓄積すると、ビスマス中毒を起こし、倦怠感、抑うつ、不安、イライラ、記憶障害、痙攣様運動、失眠などが現れます。まれにビスマス性ミオクロニック脳症という進行性の脳障害を引き起こすことがあり、数年にわたってビスマスを摂取した患者でリスクが高まります。回復には数か月を要することがあります。
その他の副作用
サリチル酸過剰によるサリシリズム(サリチル酸中毒)も報告されています。めまい、聴力低下、倦怠感、混乱、耳鳴り、嘔吐、腹痛が主な症状です。また、血中窒素濃度上昇、呼吸性アルカローシス、舌や便の黒変、血小板異常なども起こり得ます。
予防・対処法
黒色便やタール状便、血便、抗生物質による下痢がある場合は本薬を使用しないでください。脱水を防ぐために十分な水分と一緒に服用し、暑い環境での過度な運動は控えましょう。肝疾患がある方、便に粘液が混じる方、抗生物質を服用中の方は、必ず医師に相談してください。現在のところ、妊娠中の先天性異常リスクは報告されていません。
