肛門裂傷(割れ目)の治療法
肛門裂傷は直腸下部の組織が小さく裂けた状態で、排便時に出血や痛みを伴います。乳児に多いイメージがありますが、成人でも頻繁に起こります。適切な対処をすれば自然に治癒することがほとんどです。
石油ゼリー
石油ゼリーは直腸を潤滑し、排便時の摩擦を減らします。綿棒やティッシュに少量取って、1日2〜3回、または排便前に患部に塗布します。組織の裂け目が拡大するのを防ぎ、痛みの軽減にもつながります。
麻酔クリーム
市販の麻酔クリームは排便時の痛みを和らげる効果があります。ドラッグストアの痔用クリームコーナーで入手可能です。排便の10分前に患部に塗布すれば、痛みが鈍くなりスムーズに排便できます。
坐浴(シッツバス)
坐浴は「座って浴槽に浸す」ことを指します。専用のシッツバス容器を使うか、普通の浴槽や大きめのバケツでも代用できます。温かい水(約15〜20℃)を約15cmほど入れ、臀部を浸すだけです。足は水につけず、細菌が入り込むのを防ぎます。15分ほど浸した後はやさしく乾かしてください。温熱効果で血行が改善し、痛みと炎症が和らぎます。症状が続く限り、1日1回程度繰り返すとよいでしょう。
医療処置
自宅療法で改善しない場合は、医師に相談してボトックス注射や外科的治療を検討します。ボトックスは肛門括約筋に直接注射し、筋肉の緊張を緩めて痛みと炎症を軽減します。簡易的な手術で筋肉を緩める方法もあり、症状が重い場合に選択されます。
