直腸からの出血:原因・診断・治療法
出血の原因
- 痔核(じかく):直腸下部の静脈が拡張し、排便時に炎症と出血が起こります。
- 便秘:強く力むことで粘膜が傷つき、出血します。
- 裂肛(れっこう):重度の便秘や下痢で直腸粘膜が裂け、出血します。
重篤な原因
- 腸ポリープ:良性が多いですが大きくなると出血し、悪性化すると大腸がんになります。
- 直腸がん:出血は大腸がんの代表的なサインです。
- 直腸脱(直腸がはみ出す状態):組織が弱くなり、肛門から突出して出血します。
受診の目安
次の場合は速やかに医師の診察を受けてください。
- 出血が2日以上続く
- 大量または止まらない出血
- 激しい直腸痛・発熱を伴う出血
- 腹部のけいれんや痛みがある場合
診断方法
- 問診:出血の経過や生活習慣を詳しく聞きます。
- 視診・指診:肛門周囲や直腸内の炎症・裂傷・痔核を確認。
- 内視鏡検査(大腸鏡)※ポリープやがんの有無を直接観察。
- バリウム注腸検査:バリウム液で腸管を映し、腫瘍や狭窄を検出。
治療法
- 便秘対策:食物繊維を多く摂取し、水分を十分に取ることで柔らかい便を作ります。
- 痔核・裂肛:温坐浴や赤ちゃん用ウェットティッシュで清潔を保ち、刺激の強い石鹸やトイレットペーパーは避けます。
- 直腸脱:重症例は手術で修復することが一般的です。
- ポリープ・がん:ポリープは内視鏡的に切除、がんは外科手術や放射線・化学療法が必要です。
