中等度の脂肪肝の原因は?

肝臓は体内で重要な役割を担っています。ビタミンやミネラル、グルコースを蓄え、食事の消化を助ける胆汁を生成し、薬剤に含まれる複雑な化学物質を代謝します。また、赤血球の老廃物を除去し、腸内の有害菌が全身に広がるのを防ぐ働きもあります。近年、脂肪肝という状態が増加しており、肝臓の機能を低下させる危険性があります。

脂肪肝とは

脂肪肝は、肝細胞内に脂肪(主に中性脂肪)が蓄積した状態です。過剰な脂肪は肝機能を阻害し、最終的には肝硬変や肝臓の瘢痕化(線維化)を引き起こすことがあります。重症例では肝移植が必要になることもあります。

脂肪肝の診断

かつてはアルコール依存症の人に多く見られましたが、現在では全人口の約20%が罹患しており、子どもにも見られます。診断には腹部超音波検査が有効で、血液中の肝酵素測定や肝生検でも確認できます。多くの患者は自覚症状がほとんどありません。

脂肪肝の主な原因

最も一般的な原因は過度の飲酒と肥満です。単に脂肪分の多い食事を摂るだけで脂肪肝が起こるわけではなく、むしろ極端な飢餓や栄養失調が逆に脂肪肝を誘発することがあります。HIV感染やC型肝炎などのウイルス性肝炎も脂肪蓄積の要因となります。

脂肪代謝と脂肪肝

高血圧、脂質異常症、糖尿病、肥満といった脂質代謝に関わる疾患は、脂肪肝のリスクを高めます。急激な体重減少(例:胃バイパス手術後や飢餓状態)でも脂肪肝が発症しやすくなります。

その他の原因

結核罹患歴やビタミンA過剰摂取、毒キノコの摂取による肝障害も脂肪肝の原因となります。バルプロ酸などの薬剤、妊娠合併症(例:妊娠中毒症)もリスクを高めます。要するに、肝臓に何らかのダメージがあると脂肪肝が起こりやすくなります。

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