大腸内視鏡検査に伴う合併症とリスク

カリフォルニア州の研究

北カリフォルニアのカイザー・パーマネント・ヘルス・システムが、1994 年から 2002 年に実施された 16,318 件の大腸内視鏡検査(対象は 40 歳以上の無症状者)を解析しました。調査の目的は、検査に伴う合併症の頻度と重症度を明らかにすることです。結果、重篤な合併症の総発生率は 1,000 件あたり 5 件(0.5%)と報告されました。

出血

大腸内視鏡では、生検やポリープ切除のために細い器具を挿入します。検査前に患者はアスピリンなどの血液凝固抑制薬を数日間中止するよう指示されますが、組織採取やポリープ除去に伴い止血が困難な出血が起こることがあります。カリフォルニアの調査では、生検を伴う検査での出血合併症率は 1,000 件あたり 4.8 件(0.48%)でした。

穿孔

腸壁の穿孔は最も深刻な合併症です。生検を行った検査では 1,000 件あたり 1.1 件(0.11%)、生検なしでは 0.6 件(0.06%)の穿孔が確認されました。特に 60 歳以上の患者で穿孔リスクが高まる傾向が見られました。

鎮静に伴う合併症

大腸内視鏡の多くはベンゾジアゼピン系薬剤による意識鎮静下で行われます。鎮静薬へのアレルギー反応や過量投与により呼吸抑制が起こることがありますが、発生頻度は極めて低いです。

その他のリスク

まれに、機器の滅菌不備による感染症が報告されています。また、英国の症例報告では、大腸内視鏡検査後に小腸が閉塞した例が示されています。さらに、検査時に腸内に空気を注入するため、検査後に一時的な膨満感や満腹感を訴える患者がいますが、通常は数時間で自然に解消します。

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