乳児のコリック(疝痛)とは
コリックの症状
- 米国では約15〜25%の乳児が何らかのコリックを経験します。主な症状は、抱きしめても止まらない泣き声、しゃっくり、痙攣様の動き、うめき声、げっぷ、食べ物の逆流などです。これらに顔の赤み、腹筋の緊張、拳を握りしめる様子が伴うことがあります。症状は特に午後や夕方に悪化しやすく、数分から数時間続くことがあります。
考えられる要因
- 妊娠前後の喫煙や帝王切開での出産はコリックのリスクを高める可能性がありますが、根本的な原因は未解明です。男女問わず発症し、母乳育児でも人工乳でも差はありません。母親の食事内容も一貫した影響は見られません。
診療と対処法
- 赤ちゃんにコリックの疑いがある場合は小児科医に相談してください。即効の治療法はないものの、症状緩和のためのアドバイスや、食事・睡眠パターンの変化を把握してもらうことが重要です。
- 通常、コリックは発症から約3か月で自然に軽減しますが、まれに9か月以降まで続くことがあります。その間にできることとして、以下の方法があります。
- 授乳は規則的に行い、少量・頻回に分けると効果的です。哺乳瓶の場合は赤ちゃんが空気を飲み込みにくいように工夫し、母乳の場合はカフェインや辛い食べ物、ガスを出しやすい食材を控えると良いでしょう。片方の乳房をしっかり出し切ることで、栄養価の高い後乳を与えることができます。過度の授乳は避けてください。
- コリックが起きたら、優しく抱っこして揺らす、毛布でくるむ、歌を歌う、指しゃぶりをさせるなど、リズムや温もりで安心させます。散歩、ベビーカーの使用、軽い腹部マッサージ、温かいタオルでの温熱、静かな音楽やホワイトノイズを流す、環境を変えるといった方法も試してみてください。
- 市販のコリック緩和商品や処方薬については、効果が個人差が大きく、科学的根拠が不十分です。使用を検討する際は医師と相談し、リスクを十分に理解した上で判断してください。