結腸がんによる腸閉塞の治療法とは

治療の目的

結腸がんは進行期になると腸閉塞を起こすことが多く、根治は困難です。治療の主な目的は、閉塞そのものを治すことではなく、症状を緩和し、患者の生活の質(QOL)を維持することです。腸が閉塞すると、液体の吸収・分泌が阻害され、嘔吐・腹痛・脱水が進行します。これらを抑えることで、急激な死亡リスクを低減させます。

緩和ケア

緩和ケアの基本は、可能な限り正常な腸機能を保ち、症状を最小限に抑えることです。閉塞の部位や範囲に応じて、ステント留置術で狭窄部を広げ、液体や食物の通過を促します。特に転移性結腸がんでは、閉塞部位が複数あることが多く、残存する長い腸管をできるだけ機能させることが重要です。

オクトレオチド(Octreotide)

オクトレオチドは「緩和ケアジャーナル」で腸閉塞治療に最も有効な薬剤として紹介されています。腸管からの分泌液を抑制し、嘔吐や腹痛を軽減します。副作用は少ないものの、費用が高額である点が課題です。

運動促進剤・制吐剤

痙攣が伴わない場合は、メトクロプラミドなどの運動促進剤を使用し、腸管の蠕動を助けます。痙攣がある場合は、制吐剤で腸の動きを抑え、腸を休ませることで痙攣・分泌・嘔吐の連鎖を断ち切ります。

その他の治療法

経鼻胃管(NGチューブ)や経鼻腸管は、腸内の減圧・栄養補給に利用できます。シメチコンはガスの排出を助け、低繊維食は腸の残渣を減らすために推奨されます。末期患者で完全閉塞がある場合は、経口摂取を中止し、疼痛管理としてオピオイド等を使用します。

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