対麻痺患者が避けるべき身体活動

禁忌とされる活動は、患者が行わないよう指示されるものです。対麻痺(下半身が機能しない状態)は脊髄損傷や疾患が原因で、適切に調整すれば多くの活動が可能ですが、特定の行為は避ける必要があります。

長時間同一姿勢

ベッドや車椅子に長時間同じ姿勢でいると、局所に圧力が集中し、褥瘡(床ずれ)のリスクが高まります。皮膚への血流が阻害され、赤みや壊死が起こります。対麻痺患者は一定時間ごとに体位を変えるか、介護者に移動を手伝ってもらい、圧力を分散させましょう。

関節の過伸展

下肢の感覚がないため、膝・足関節・足趾の腫れや痛みを自覚できません。介護者が関節を曲げ伸ばしする際は、過伸展(関節を正常範囲を超えて伸ばす)を避けることが重要です。過伸展は軟骨を損傷し、関節腫脹や変形を招きます。

極端な温度

下半身の温度感覚が失われているため、熱いものや極寒の環境に長時間さらされても危険を感じません。熱いラジエーターに触れたままにしたり、長時間の温泉やサウナ利用はやけどや体温上昇による健康障害につながります。必ず介護者や同伴者が時間や温度を監視し、適切な休憩を取るようにしましょう。

自力での姿勢変更

上肢の筋力が十分でない場合、ベッドや椅子への移乗、床からの立ち上がりは危険です。自分で体を持ち上げられないときは、介護者に支援を依頼し、無理に行わないことが重要です。腕の筋力と安定性を高めるエクササイズを継続的に行うことで、将来的に自立した移乗が可能になる場合があります。

障害(ディスアビリティ) - 関連記事