ADHDとSSI(補足保障所得)の受給条件と支援制度
米国社会保障局(SSA)は、一定の収入・資産基準と障害の有無に基づき、子どもから大人までに補足保障所得(SSI)を支給しています。注意欠陥・多動性障害(ADHD)も、障害とみなされる場合は SSI の対象となります。
症状
ADHD は主に「不注意型」「多動・衝動型」「混合型」の3タイプに分類され、各タイプには最低6か月以上続く特有の症状が必要です。
不注意型の主な症状例
- 細部に注意が向かず、ミスが多い
- 注意持続が困難
- 話しかけられても聞いていないように見える
- 指示を最後まで実行できない、タスクを途中で放棄する
- 課題の整理が苦手
- 長時間の集中が必要な活動を避ける、または嫌がる
- 忘れっぽい、物をよく失くす
- 注意が散漫になる
多動・衝動型の主な症状例
- 落ち着きがなくそわそわする
- 座っていることが難しい
- 不適切な場面で走り回ったり登ったりする
- 静かにしていられない
- 常に動いているように見える
- 話し続ける、過度にしゃべる
- 順番を待てない、他人の発言を遮る
- 質問が終わる前に答えてしまう
障害とみなされる条件
- 成人の場合:ADHD の症状が重度で、安定した就労が困難であり、かつ1年以上続くことが見込まれる。
- 子どもの場合:学業や日常生活に著しい支障があり、課題の完遂ができず成績不振になるなど、機能制限が顕著であること。これも1年以上続くと判断される。さらに、子どもが実質的な就労を行っていないことが条件。
22歳未満での障害認定
ADHD は通常児童期に発症するため、障害と認められるほど重い場合は 22 歳以前に症状が現れます。22 歳未満で障害と認定された成人が、親の社会保障給付(SSI)を受給している場合、親の SSI 受給額に連動して給付を受けられることがあります。ただし、親が SSI のみ受給している場合は子どもが追加で受給できないこともあるため、詳細は SSA(電話 800‑772‑1213)または最寄りの SSA オフィスに問い合わせてください。
Medicaid と SSI の関係
州によって SSI 受給者への Medicaid 自動付与の有無が異なります。カリフォルニア州やオレゴン州などは SSI 受給者に自動で Medicaid を付与しますが、インディアナ州やケンタッキー州などは SSI の有無にかかわらず別途 Medicaid の資格審査が行われます。
Ticket to Work プログラム
SSI 受給者である成人は、Ticket to Work プログラムを利用して就業支援を受けられます。この制度では「チケット」を取得し、支援付き就労サービスにアクセス可能です。ADHD の障害者が職場復帰を目指す際、仕事中の短い休憩や立ち歩きが許可されるよう雇用主と調整する支援などが提供されます。
