胎児性アルコール症候群(FAS)とは?影響と予防・対策
妊娠が判明した瞬間から、親としての責任が始まります。妊娠中のアルコール摂取は胎児性アルコール症候群(FAS)を引き起こし、子どもに一生続く障害をもたらすだけでなく、親にとっても長期にわたる介護の負担が生じます。FAS自体を根本的に治す治療法はありませんが、合併症に対する支援や介入は可能です。
定義
妊娠中にアルコールを摂取すると、胎児がアルコールにさらされ、FASのリスクが高まります。主な症状は身体的な先天性欠損と精神的・行動的な問題で、ほとんどが不可逆的です。ただし、早期に診断できれば、医師は行動管理や発達支援のためのプログラムを提案し、子どもが可能な限り自立した生活を送れるよう支援できます。
心臓への影響
FASの一部のケースでは、心臓に先天性欠損が見られます。動脈の未発達や心室中隔欠損などが代表的で、酸素を含む血液の供給が妨げられます。多くは外科手術で改善できますが、手術リスクが高い場合は、日常生活や運動制限などで対応する必要があります。
脳障害
FASによる脳の損傷は程度に差がありますが、早期に発見すれば発達専門医や作業療法士と連携し、認知・情緒・社会性のスキル向上を目指すリハビリテーションが有効です。
出生時の合併症
FASは妊娠初期に流産や死産を引き起こすことがあります。また、早産になるケースも多く、早産の度合いに応じて呼吸障害や感染症、長期的な発達遅滞が起こりやすくなります。
予防と対策
FASは予防が最も重要です。妊娠が分かったらすぐにアルコール摂取を中止し、アルコール依存の疑いがある場合は医師の指導のもと専門のリハビリプログラムに参加しましょう。妊娠中の禁酒は、脳損傷など不可逆的な障害を防ぐ唯一の確実な方法です。
