めまいの再条件付けエクササイズ
めまいは、周囲が回転しているように感じる症状です。医師が診断し、治療方針を決定します。主な治療法には、耳石の位置を調整する再定位法や、前庭機能を鍛える再条件付けエクササイズがあります。
耳石再定位法(エプリー法)
内耳の後半円形管が刺激されると、めまいが起こります。枕の上で頭を動かす、ベッドから急に起き上がるといった小さな動作が発作を誘発し、吐き気や嘔吐、眼球の異常な動きが伴います。
良性発作性頭位めまい症(BPPV)に対しては、エプリー法と呼ばれる耳石再定位手技が有効です。座位から仰向けにゆっくりと体位を変え、頭を一定方向に向けながら各姿勢を30秒保持します。頭をめまいを引き起こした位置に移すことで、効果が確認できます。自宅でも同様の手順で行うことが可能です。内耳の耳石が半円管から元の位置へ戻り、症状が改善します。メルクマニュアルによれば、初回で約90%、再実施でさらに5%の患者が改善するとされています。
カウソーン・クックシーエクササイズ
前庭系(内耳と脳)の機能障害に対しては、カウソーン・クックシーエクササイズが用いられます。前庭系の障害はめまいをはじめ、さまざまな症状を引き起こします。
主なエクササイズ例:
- 目の上下・左右運動をゆっくりから速く行う。
- 同様に頭を前後・左右に動かす。
- 肩をすくめる、座位・立位から前屈むね。
- 目を開けたまま、または閉じたまま部屋の向こう側へ歩く。
注意点
めまいの再発を防ぐため、急激な頭部の動きを避け、頭はなるべく垂直に保ち、枕を二つ使用して仰向けで寝ると効果的です。シャンプーはシャワーで行い、歯科や美容院への訪問は症状が安定するまで控えましょう。
再条件付けエクササイズを1週間続けた後、最初にめまいが起きた姿勢を再度試みます。その際は必ず誰かが側にいる状態で行い、めまいが再発した場合はすぐに医師に報告してください。
