耳に寄生する虫が引き起こす痛みと対策
ダニ(イヤーマイト)
耳に寄生する多くの生物は実際には寄生虫とは呼べず、捕食性の昆虫に分類されます。最も一般的なのはダニで、血液を吸い、糞便がアレルギー反応を引き起こします。このアレルギーが耳のかゆみ、腫れ、痛みの主な原因です。人間が感染するケースは稀ですが、症状は基本的に無害です。
ダニ(マダニ)
屋外活動中に耳に侵入することがあるマダニは、血液を吸うだけでなく、ライム病などの細菌を媒介します。耳の内部は狭く見つけにくいため、外見上は症状が出ないこともありますが、感染した場合は筋肉痛や倦怠感といった全身症状が現れます。
幼虫(ハエの卵・幼虫)
ハエの卵が耳に付着し、孵化して幼虫になるケースはまれですが報告されています。ヒトボトや一次性螺旋虫などの幼虫は、耳の暖かい組織を這い回り、痛みや潰瘍を引き起こすことがあります。ウシノミは毛に付着しますが、基本的に無害です。
症状
主な症状は耳のかゆみと腫れです。これは寄生虫が皮膚や耳内部の血液を吸うこと、または糞便に対するアレルギー反応が原因です。炎症が進むと赤みや腫れが目立ち、掻きむしることで二次感染のリスクも高まります。
ダニやノミの刺咬による発疹や膿疱が残ることもあります。幼虫や蛆の場合、症状が出るまで数ヶ月から1年かかり、発疹、開放創、強い疼痛などが見られます。
治療法
ダニやチグリのような軽度の寄生には、抗ヒスタミン剤やかゆみ止めの軟膏で症状を緩和できます。必要に応じて除虫剤で駆除することもあります。
マダニや有害な幼虫が関与する場合は、外科的に除去し、感染した細菌に応じた抗生物質治療が必要です。中枢神経系や消化管への拡散が疑われる場合は、寄生虫専門医の診断と治療が不可欠です。
