前庭炎(ラビリンス炎)の治療法とは

症状

前庭炎の代表的な症状はめまい(頭を動かすと起こす回転感)です。平衡感覚が低下し、バランスが取りにくくなります。また、難聴や耳鳴り、眼球運動の異常、吐き気や嘔吐も見られます。これらの症状が出たら、早めに医師の診察を受けましょう。

薬物療法

耳の感染が自然に治癒することが多いですが、症状緩和のために薬が処方されます。アレルギーが原因の場合は抗ヒスタミン薬、炎症を抑えるためのステロイドが使用されます。嘔吐が強い場合はプロクロルペラジンなどの制吐剤、めまいには耳の後ろに貼るスコポラミン貼付剤が有効です。睡眠障害がある場合はジアゼパムなどの鎮静剤が処方されることもあります。細菌性の感染が疑われる場合は抗生物質が投与されます。

自宅での対処法

症状を軽減するために、急激な動きを避け、こまめに休息を取ります。過度な読書や明るい光はめまいを悪化させるため控えましょう。症状が治まるまで運転は控え、歩行が不安定な場合は杖や家族・友人の助けを借りて転倒を防ぎます。

副作用

使用する薬剤により副作用は異なります。制吐剤は眠気や視覚障害、血圧低下、発疹、ジスキネジアを起こすことがあります。抗ヒスタミン薬やスコポラミンの主な副作用は眠気と口渇、視覚障害です。鎮静剤は疲労感や協調運動の低下を招き、過剰使用は依存性のリスクがあります。特にアルコールなど他の依存性物質と併用する場合は注意が必要です。

予後と予防

適切に治療すれば、前庭炎の症状は数日から数週間で改善し、日常生活への影響は最小限です。嘔吐が激しく脱水が疑われる場合は入院して点滴による補液が必要になることがあります。呼吸器感染や中耳炎の予防として、早期に医師の診断と治療を受けることが重要です。

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