ラビリンス炎(内耳炎)の治療と予防法
ラビリンス炎(内耳炎)の概要
ラビリンス炎は内耳の炎症によりめまい、聴力低下、耳鳴りなどの症状が現れる疾患です。ウイルス感染や細菌感染、上気道感染が中耳や内耳に波及することが主な原因です。多くの場合、数週間で自然に回復しますが、症状緩和のための対策や適切な治療が重要です。
症状の予防・緩和
- めまいが始まったらすぐに横になる…急に立ち上がらず、安静を保ちます。読書は避け、部屋の照明は暗めに設定します。明るい光は症状を悪化させることがあります(NIH)。
- 仕事や日常生活の調整…重機の操作など危険を伴う作業は避け、必要なら休業します。外出時は家族や友人に付き添ってもらい、転倒や怪我のリスクを減らします。
- 疲労・ストレスの管理…十分な休養を取り、ストレスを軽減することで症状の悪化を防げます。
吐き気・嘔吐の治療
- 抗嘔吐薬(例:プロメタジン、プロクロルペラジン)を処方し、前庭神経の刺激による吐き気を抑えます。副作用として血圧低下や眠気が現れることがあります。
- スコポラミン貼付剤(商品名:Transderm‑Scop)も有効です。耳の後ろに貼付し、前庭神経の活動を抑制します。口渇や視覚障害が起こることがありますので、使用は数日間で様子を見ます。
鎮静剤の使用
- 不安や緊張が症状を悪化させる場合、ベンゾジアゼピン系薬剤(例:ジアゼパム)を短期間使用します。長期使用は依存性があるため、医師の指示に従い、食後に服用して胃への刺激を軽減します。副作用として倦怠感、便秘、抑うつが報告されています。
感染症の根本治療
- 細菌性ラビリンス炎には抗生物質を、ウイルス性の場合は抗ウイルス薬や対症療法が用いられます。処方された抗生物質は最後まで服用し、途中で止めないことが再発防止の鍵です。下痢、真菌感染、吐き気などの副作用に注意してください。
