メニエール病に対するゲンタマイシン内耳注射治療

メニエール病は内耳の障害により、激しいめまい、耳鳴り、難聴、耳の閉塞感を引き起こす疾患です。めまい発作の予測ができないため、生活の質が著しく低下します。内耳にゲンタマイシンを注射する治療は、症状緩和を目指す選択肢の一つです。

内耳内注射(トランスタイムパニック)ゲンタマイシン

メニエール病で重度のめまい・難聴・耳鳴りが続く場合、内耳内ゲンタマイシン注射は他の治療が効果を示さなかったときの「最終手段」となります。細い針で低用量のゲンタマイシンを内耳に直接注入し、意図的に内耳の機能を抑制してめまい発作を止めます。注射後30分間薬剤を耳内に留め、その後排出します。

めまいを根本的に止めるため、最初の低用量注射の1か月後に再度同様の注射を行います。薬剤が内耳から排出されることで、めまいが再発しないようにします。

ITG/TTG注射の利点

  • 他の手術に比べリスクが低く、健康上の懸念が少ない選択肢です。ただし、ゲンタマイシンにより内耳は不可逆的に破壊されますが、めまいは消失します。短期的な聴力低下はほとんどなく、約1年後に追加注射が必要になる場合があります。耳鳴りが改善することもあります。

  • めまい発作が止まることで、日常生活が正常に近づき、生活の質が回復します。

  • 手術費用に比べコストが低く、前庭神経切断術(ラビリントミー)と同等の効果が期待できます。ラビリントミーとITG/TTGは、約90%の患者が症状緩和を実感するという点で同等です。

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