耳の感染症はどのように治療すればよいか?
耳の感染症は中耳、鼓膜、外耳道の炎症です。子どもに多く見られ、大人より罹患率が高いです。気圧の変化で痛みが出ることもありますが、持続的な耳痛は感染のサインです。
原因
多くの場合、ウイルス感染がきっかけとなり、中耳の粘膜が腫れ、鼓膜の裏に液体がたまります。耳と鼻をつなぐユースタキア管(耳管)にも液体が溜まりやすく、子どもの耳管は短く未熟なため、感染しやすいです。また、汚れたビーチやプールで細菌に触れることで細菌性の耳感染症になることもあります。
症状
主な症状は耳の痛み、耳鳴り、聴力低下、耳が詰まった感覚、吐き気、めまいです。言葉で伝えられない幼児は、耳を引っ張る、寝つきが悪い、機嫌が急に悪くなる、発熱(38℃以上)、耳から透明な液体が流れるなどのサインを示します。
診断
医師は耳鏡や空気圧を送るパニューマティックオトスコープで鼓膜の動きを確認します。鼓膜が正常に動かない場合は中耳に液体が溜まっている可能性があります。また、チャンパノメトリーという検査で鼓膜の動きを数値化し、液体の有無を評価します。
治療
軽度の感染は自然に回復することが多く、医師は72時間様子を見る「待機観察」戦略を取ることがあります。ウイルス性の感染には抗生物質は効果がありません。痛み緩和には市販の解熱鎮痛剤(アセトアミノフェンやイブプロフェン)が有効です。細菌性の場合はアモキシシリンなどの抗生物質が処方されます。
ドレーンチューブ
再発や薬物療法で改善しない場合、外科的に耳管に小さなチューブ(鼓膜チューブ)を挿入します。全身麻酔下で鼓膜にチューブを設置し、液体の排出と圧力の均等化を図ります。入浴やプールでは耳栓を使用し、水が入らないように注意します。子どもの成長とともにチューブは自然に抜け、穿孔は閉じます。
家庭でできる対処法
耳痛を和らげるには、温かいタオルやカイロで患部を温めると効果的です。幼児の場合は絵本の読み聞かせやボードゲームで注意をそらすと良いでしょう。また、EarCheckといった耳内液体測定器を使えば、液体の量を簡易的にチェックでき、必要に応じて医師の受診を判断できます。
