耳の手術情報
耳科手術(オトロジック手術)
耳科手術は顕微鏡を使用したマイクロサージェリーで、耳の構造を拡大して微細な操作を行います。例として、耳小骨の一つである砧骨(スタペス)を除去し、人工骨(プロテーゼ)で置換するスタペドクトミーがあります。多くの耳手術は顕微鏡下で実施されます。
レーザー手術
二酸化炭素レーザー、KTPレーザー、アルゴンレーザーなどが使用され、出血を抑えながら繊細な耳組織を切除できます。スタペドクトミーや炎症組織の除去などに利用されます。
乳様洞切除術(マストイド切除)
乳様洞切除術は、外耳道や乳様洞にできる胆脂腫(コレステアトーマ)を除去する手術です。小さな腫瘍は外耳道から除去できることもありますが、多くは耳の後ろに切開を入れ、腫瘍の位置を確認します。腫瘍が乳様洞と中耳の骨壁を越えている場合は、骨壁を除去する必要があります。
鼓膜形成術(ティンパノプラスティ)
感染や外傷で鼓膜に穿孔ができると聴力低下が起こります。小さな穿孔は自然に治りますが、石灰化が起きて治癒しない場合は、顕微外科で鼓膜を再建する鼓膜形成術が行われます。
人工内耳(コクレアインプラント)
人工内耳は中耳に埋め込む装置で、外部プロセッサが音を電気信号に変換し、聴神経を通じて脳に伝えます。外傷や疾患、先天性の難聴に対して有効で、手術後は通常1泊で退院できます。
鼓膜切開術(ミリンゴトミー)
頻繁に中耳炎を起こす子どもに対し、鼓膜に小さなチューブ(鼓膜チューブ)を挿入し、液体を排出させ感染を抑え、圧力を均等にします。チューブは6〜18か月で自然に抜けますが、長期間残る場合は外科的に除去します。
形成外科手術(プラスチック手術)
耳介の突出(オトプラスト)や形状異常、裂けた耳たぶの修復などが対象です。美容目的の手術は保険適用外ですが、先天性欠損や外傷による修正は保険が適用されることがあります。
