耳鳴りの原因は何ですか?

大音量の騒音にさらされると、耳鳴り(ティンパナス)が起こります。コンサートやクラブで音楽を聴いた後に、一時的に鳴り続く音を経験したことがあるかもしれません。通常は数時間から数日で消えますが、まれに永久的に残ることもあります。

耳鳴りは「症状」であり、根本的な原因を治療することで改善できる場合があります。原因は多岐にわたりますので、以下に主なものをまとめました。

タイプと説明

耳鳴りには主観性と客観性の2種類があります。主観性耳鳴りは最も一般的で、患者本人以外には聞こえません。客観性耳鳴りは他人が患者の耳に近づけると聞こえることがあります。多くは脈拍に同期した音(心拍音のよう)です。

耳鳴りは通常はリング音ですが、電力線のハム音、ヒス音、ラジオの雑音、コオロギの鳴き声、ブザー音、轟音、キー音、脈打つ音など様々です。2つの音が同時に聞こえることを「二重音(ディプラカシス)」と呼びます。

発生部位

耳鳴りは左耳、右耳、または両耳で起こります。両耳でも一方が大きい場合があります。また、耳ではなく頭部全体で音が感じられる「中枢性」耳鳴りもあります。

耳の損傷と耳鳴り

耳鳴りを持つ人の多くは内耳の損傷による難聴を併発しています。主な原因は騒音性難聴や加齢性難聴(老人性難聴)で、続いて前庭炎やメニエール病があります。前庭炎やメニエール病ではめまい、変動性難聴、耳鳴りが共通症状です。

耳垢が詰まり聴力が低下すると、既存の耳鳴りが大きく聞こえることがあります。耳垢除去で元のレベルに戻ることが多いです。

外耳や中耳の感染症でも耳鳴りが起こりますが、感染が治れば音は消失します。

顎関節(TMJ)の不整合

顎関節や顎の位置ずれも耳鳴りの原因になります。噛み合わせの不均衡、歯ぎしり、関節円板の変性、関節炎などが原因です。歯科医や矯正歯科医による適切な治療で改善可能です。

心血管系の疾患

心血管系の問題がある人は、心拍に合わせたざわめきや脈動音を感じることがあります。頭頸部の腫瘍、動脈硬化、動静脈奇形(AVM)、中耳の球状腫瘍などが血流を制限し、耳鳴りを引き起こします。高血圧も耳鳴りと関連しています。

薬剤と耳鳴り

内耳に毒性を持つ薬は耳鳴りや永久的な難聴を引き起こすことがあります。特に「マイシン系」抗生物質(エリスロマイシン、ストレプトマイシン、バンコマイシン、カナマイシン、トブラマイシン、ゲンタマイシン)や高用量のサリチル酸(アスピリン)などは可逆的な耳鳴りと聴力低下を起こします。

ウェルブトリンSRなどの抗うつ薬、アルプラゾラムSRなどの抗不安薬、胃酸抑制薬(例:プレビジル、ナプラPAC)、バイアグラなどの勃起不全薬でも報告があります。さらに、シスプラチンなどの白金系化学療法薬、エタクリン酸やフロセミドなどの利尿剤、キニーネ系薬剤も永久的な聴力障害と耳鳴りの原因です。

その他の要因

ストレス、疲労、睡眠不足、うつ、焦燥、カフェイン、ニコチン、アルコールの過剰摂取は耳鳴りを悪化させます。これらは相互に悪循環を生み、時に生活の質を著しく低下させ、最悪の場合自殺念慮に至ることもあります。

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