胃バイパス手術に伴うリスクと合併症

BMIが40以上で、最低でも45kg(約100ポンド)の減量が必要な肥満患者は、胃バイパス手術の対象となります。この手術は胃の容量を大幅に減らし、食事摂取量を制限することでカロリー摂取を減少させ、体重減少を促します。外科手術であるため、様々なリスクや合併症が報告されています。

ビタミン・ミネラル欠乏症

鉄、ビタミンB12、カルシウムなどの必須栄養素は食事量が減少することで摂取も減ります。そのため、術後はこれらのサプリメントを継続的に摂取することが推奨されます。脂溶性ビタミン(A、D、E)も吸収が悪くなることがあるため、吸収率の高い形態の製剤を選ぶと良いでしょう。

胃炎・胸やけ

胃の再構築に伴い、胃粘膜の炎症(胃炎)が起こりやすくなります。また、食道に逆流することで胸やけを感じることがあります。症状は胸部や首、顎に放散することもあり、制酸剤やビタミンB12注射で対処します。

ダンピング症候群

糖分の多い食事を摂ると、食物が小腸を急速に通過し、冷や汗、膨満感、倦怠感、めまいが30〜45分続くことがあります。場合によっては下痢を伴います。食事は小分けにし、糖質を控えることが予防策です。

胆石

急速な体重減少は胆汁の濃縮を招き、胆石が形成されやすくなります。小さな石は無症状で経過観察で問題ありませんが、8mm以上になると激しい腹痛を伴うことがあります。症状が出た場合は溶解薬や外科的除去が検討されます。

血栓症

手術後の長時間の安静は下肢深部静脈血栓症(DVT)のリスクを高めます。早期離床、弾性ストッキング、抗凝固薬の投与が標準的な予防策です。

吻合部漏れ

ごく稀に、胃の新しい通路(吻合部)から食物や液体が腹腔内に漏れることがあります。漏れが疑われた場合は、まず水だけの食事に切り替え、必要に応じて再手術が行われます。

その他の合併症

胃ポーチの破裂、感染症、呼吸不全など、比較的まれですが重篤な合併症も報告されています。術後の定期検診と症状の早期発見が重要です。

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