食料不足が引き起こす主な疾患と対策
食料不足や栄養不足は、貧困や食料分配の不平等、栄養価の高い食品へのアクセス不足が原因で、特に低所得層や恵まれない地域で多く見られます。以下に、食料不足に関連する代表的な疾患を紹介します。
1. マラスムス(重度の低栄養症)
全身の脂肪・筋肉・グリコーゲンが極端に減少し、体重が著しく減少する重度の栄養不良です。エネルギーと全体的な栄養素が不足した結果として起こります。
2. カワシオルコール
タンパク質が不足し、炭水化物からのカロリーは十分でも起こる栄養不良です。顔や脚、足のむくみ(浮腫)や成長障害、皮膚変色、肝障害が見られます。
3. 壊血病(ビタミンC欠乏症)
ビタミンCが極端に不足すると、歯茎の出血、皮膚障害、倦怠感、創傷治癒不全などが起こります。
4. バリベリ(ビタミンB1欠乏症)
ビタミンB1(チアミン)不足により、ウェット型は心血管系に影響し、頻脈・浮腫・水分貯留を引き起こし、ドライ型は神経系に影響し、筋力低下・混乱・言語障害が現れます。
5. ペラグラ(ナイアシン欠乏症)
ナイアシン(ビタミンB3)やトリプトファンが不足すると、皮膚炎・下痢・認知症という「3D症状」が現れます。
6. 夜盲症(ビタミンA欠乏症)
ビタミンAが不足すると、暗所での視力が低下し、夜盲症となります。
7. くる病(ビタミンD欠乏症)
主に子供や思春期に見られ、ビタミンD不足により骨が柔らかくなり、骨変形や骨折リスクが高まります。
8. ヨウ素欠乏症(IDD)
ヨウ素摂取が不十分だと甲状腺機能が低下し、甲状腺腫(甲状腺の肥大)や知的障害、発達遅延を引き起こします。
9. 鉄欠乏性貧血
体内の鉄分が不足すると、疲労感、倦怠感、皮膚蒼白、息切れなどの症状が現れます。
これらの疾患は、食料へのアクセスや供給体制の改善、貧困対策など社会的・経済的根本原因への取り組みが予防・治療の鍵となります。
