視覚トレーニングエクササイズ
視覚療法のエクササイズは、視力や目の快適さ、情報処理能力の向上を目的としたトレーニングです。眼科医の指導下で行う診療や矯正レンズ、専用ソフトウェア、各種デバイスと組み合わせて実施され、視覚に起因する学習障害の克服も狙います。多くのエクササイズは特別な器具や訓練を必要とせず、どこでも手軽に行えるため、疲れた目をリラックスさせつつ眼筋の反応を鍛えることができます。
目の動きエクササイズ
目だけで想像上の8の字(∞)を追い、背景の細部にも注意を向けます。横向きの8字や、追う方向を逆にする、または目を円形に回すなどバリエーションを加えて行いましょう。
アルファボール
厚手のマーカーでビーチボールやキックボールに大小さまざまな文字を書き、天井や枝から吊るします。ゆっくり回転させながら見える文字を呼び上げることで、文字とイメージの結びつきを強化します。
親指フォーカス
腕を伸ばして親指を手前に掲げ、ゆっくりと円を描くように動かします。頭は動かさず、目だけで親指の動きを追い、できるだけ広い範囲を同時に見渡すようにします。1日数回繰り返しましょう。
温熱リラクゼーション
手をこすり合わせて熱を生み、閉じたまぶたの上に手のひらを当てます(まぶたに直接触れない)。深呼吸しながら熱を当て続け、目がすっきりするまで繰り返します。
ヘッドラインスキャン
新聞の一面を作業エリアから約2.5メートル離れた場所に掲示し、10分ごとに見て文字サイズや見出しを走査します。長時間の近距離作業やモニター作業で起こりがちなぼやけた視界の緩和に効果的です。
近距離ディテールフォーカス
スマートフォンやリモコンなど小さな物体を手に取り、特定のディテールに焦点を合わせます。徐々に遠ざけ、ディテールがぼやけたらすぐに手前に戻し、再びはっきりさせます。これを数回繰り返すことで、焦点調整能力が向上します。
スリービードテスト
6フィート(約1.8メートル)の紐を壁の目線高さに固定し、紐に3つのビーズを等間隔で掛けます。鼻先で紐を張り、最も遠いビーズに焦点を合わせると紐が「V」字に見えます。中間のビーズに焦点を合わせると「X」字、最も近いビーズでも同様に「X」字が現れます。もしビーズに焦点を合わせても一本の紐だけが見える場合は、弱い目からの情報伝達に偏りがある可能性があるため、行動視能訓練士に相談してください。
