ビンポセチンと網膜障害の治療効果
ビンポセチンとは
ビンポセチンは、ツルウメモドキ(periwinkle)という植物から抽出された化合物です。ヨーロッパでは過去20年以上にわたり、脳の血流障害に関連する様々な疾患の治療に研究・使用されてきました。近年はサプリメントとしても入手可能です。
網膜と主な障害
網膜は眼球の後方を覆う透明な光感受性膜で、角膜と水晶体が光を網膜に集めます。中心部の黄斑(マクラ)は錐体細胞が集中し、鮮明な中心視力を担います。錐体に隣接する桿体細胞は、暗所視力や周辺視野を司ります。網膜と視神経は脳から豊富な血液供給を受けています。
代表的な網膜障害には、糖尿病性網膜症、加齢性黄斑変性、緑内障があります。糖尿病性網膜症は糖尿病の合併症で血流が低下し視力が低下します。加齢性黄斑変性は50歳以上の高齢者に多く、永久的な失明の主要因です。緑内障は眼圧上昇により視神経が損傷し、米国で最も一般的な失明原因です。
ビンポセチンの有効性
Jerry Cott博士によると、ビンポセチンは血流障害が関与する網膜疾患(黄斑変性や緑内障、糖尿病性網膜症など)に対して有効で、患者の最大70%に改善が見られたと報告されています。栄養士のRobert Redfern氏も、ビンポセチンのサプリメントがこれらの疾患で好結果を示したと述べています。
作用機序
ハンガリーの臨床眼科誌は、ビンポセチンが眼の血管に直接作用し、脳循環と連動して血流改善と組織修復を促すと指摘しています。これが網膜への血流を増加させ、症状改善につながると考えられます。
副作用と注意点
WebMDによると、ビンポセチンは多くの人に「比較的安全」とされていますが、臨床試験では吐き気、胃痛、睡眠障害、めまい、頭痛、顔面紅潮などが報告されています。
妊娠中または授乳中の使用は安全性が不明なため避けるべきです。また、血液凝固障害がある方や手術予定の2週間前には出血リスクが高まる可能性があるため、使用を控えてください。
