Lucentis注射の有効性と治療概要
背景
加齢黄斑変性症(ウェット型)は、黄斑部に血液や液体がたまり、中心視野に暗い点や直線が波打つなどの視覚障害を引き起こす疾患です。Lucentis(ランビズマブ)は血管内皮増殖因子(VEGF)を阻害し、眼内の血管漏出と新生血管の形成を抑える薬剤で、眼科医が月1回程度眼内に注射します。
有効性
Lucentis の効果は患者ごとに異なりますが、製薬会社Genentechの2年間にわたる800人対象の臨床試験では、90%の患者で視力が安定し、40%の患者で視力が改善したと報告されています。FDAもウェット型加齢黄斑変性症の治療薬として承認しています。
試験では、治療前後に視力表で測定した結果、視力が安定した患者は15文字(3行)以内の変化にとどまり、視力が改善した患者は最大で3行(約15文字)向上しました。視力の「安定」は、年齢や検査条件による軽度の低下を含むことを意味します。
治療の主目的は視力の悪化を防ぐことです。数回の注射で安定が得られた患者は治療を中止できることもありますが、症状が続く場合は月1回の注射を継続し、長期にわたってウェットAMDをコントロールします。
その他の選択肢
Lucentisだけが唯一の治療法ではありません。レーザー光凝固によって漏れた血管を封鎖する方法もありますが、費用が高く適応できる患者が限られ、効果が永続的でないこともあります。
他のVEGF阻害薬として、Macugen(アフリベルド)やAvastin(ベバシズマブ)があります。これらの薬剤が自分に合うかどうかは眼科医と相談し、必要に応じて治療法を切り替えることが重要です。
