多焦点コンタクトレンズと単焦点コンタクトレンズの比較
視覚補正の分野では常に新しい技術が登場しています。最新のトレンド眼鏡や、快適で通気性に優れたコンタクトレンズが広告で紹介される中、コンタクトレンズの種類も増え続けています。本稿では、代表的な2種類である多焦点レンズと単焦点レンズの特徴・種類・メリット・留意点をわかりやすく比較します。
多焦点レンズの特徴
- 多焦点レンズは異なる度数のレンズを交互に使用できるよう設計されています。視線を変えると、まるで2つの異なるレンズを通して見るような感覚になり、これを「交互視」と呼びます。
- 一部の多焦点レンズは遠距離用と近距離用の度数を同時に見ることができ、これを「同時視」レンズと呼びます。脳が対象に応じて適切な度数を自動的に選択するように学習します。
単焦点レンズの特徴
- 単焦点レンズは両眼に異なるレンズを装着し、片方の眼に遠距離用、もう片方に近距離用のレンズを使用します。
- 遠くの対象は遠距離レンズの眼で、近くの対象は近距離レンズの眼でぼやけることがありますが、両眼を同時に開くことで全体的に鮮明な視界が得られます。
- 遠距離用レンズは通常、支配的な眼(視力が強い方)に装着します。
レンズの種類
- 単焦点レンズのバリエーションとしては、近距離用の度数がやや弱い「ミニモノビジョン」や、遠距離眼に単焦点、近距離眼に二重焦点レンズを組み合わせた「バリエッドモノビジョン」などがあります。
- 多焦点レンズにもさまざまな設計があります。上部に遠距離、下部に近距離の度数が配置された「トランスレーショナル」レンズ、中心部に処方度数があり、周囲に異なるリング状の度数が配置された「同心円」デザイン、そして瞳孔に近い位置に遠近両方の度数を持つ「非球面」レンズなどがあります。
メリット
- ミニモノビジョンは、近距離作業が少なく、主に遠距離視が必要なドライバーや外出が多い人に適しています。近くの作業時にはたまに老眼鏡が必要になることがあります。
- 改良型モノビジョンは、遠距離視を重視しつつ、近距離で老眼鏡の使用を減らしたい人に向いています。
- 二重焦点レンズは、遠距離視と同時にパソコン作業などの近距離作業でも視力補正が必要な人に適しています。
考慮すべき点
- 単焦点レンズは遠距離視の鮮明さが必ずしも最高とは限らず、遠くの対象がややぼやけることがあります。また、近距離視に関しても同様に老眼鏡が必要になる場合があります。
- 多焦点レンズは度数の変化に慣れるまで時間がかかり、調整が難しいと感じる方も多いです。眼科医は複数の検査を行い、最適な多焦点レンズのタイプを選定します。
