眼球運動の種類
眼球は多数の桿体・錐体、液体、光受容体で構成された複雑な器官です。各眼には6つの外眼筋があり、眼球の回転・移動・反応を制御します。眼球運動は自発的・不随意の両方があり、意識下でも無意識下でも起こります。これらの運動はそれぞれの特徴に基づき分類されます。
サッカード(急速眼球運動)
サッカードは、視点を瞬時に変える急激な眼球運動です。例えば、部屋の左側から右側へ視線を移すときです。自発的にも無意識的にも起こります。自発的な例は意図的に別の場所を見る場合、無意識的な例は睡眠中の急速眼球運動(REM)です。
スムーズ・パーシュ(滑らかな追跡運動)
スムーズ・パーシュは、単一の動く対象を追いながら眼球がゆっくりと動く運動です。手をゆっくり横に動かしながら目で追うときが典型です。対象が無い状態で意図的に行うのは難しく、代わりにサッカードが現れやすいです。
調節運動(ビジョン・ヴァージェンス)
調節(ビジョン・ヴァージェンス)は、近くと遠くの対象に焦点を合わせるために眼球の向きを変える運動です。カメラのフォーカスを合わせるように、眼球は遠近に応じて焦点を調整します。また、両眼を別々の方向に向ける(目を交差させる)動きも含まれます。
前庭眼球反射(前庭眼球運動)
前庭眼球反射は、頭部が動いても視線を一定の対象に保つ反射的な眼球運動です。頭が回転しても、視野外に対象がずれないように眼球が自動的に調整します。
固定維持(微小サッカード)
固定維持は、対象に視線を固定したまま起こる極めて小さなサッカードです。無意識的に数ミリ秒ごとに左右に微小な眼球揺れが生じますが、観察者にはほとんど認識されません。
