眼がんの概要と種類
眼の構造
眼は外層の強膜(白目)や角膜、色素を持つ虹彩、血管が豊富な脈絡膜、毛様体、光を屈折させる水晶体、そして視覚情報を脳へ送る網膜など、複数の部位から構成されています。これらのうち、がんが発生しやすいのは網膜、脈絡膜(色素層)、強膜です。
原発性眼内がん
眼球内部で発生するがんは「原発性眼内がん」と呼ばれ、成人では主にメラノーマとリンパ腫が見られます。
- メラノーマ:色素細胞(メラノサイト)から発生するがんで、虹彩や脈絡膜に多く見られます。
- リンパ腫:白血球の一種であるリンパ球ががん化したもので、眼内でも発生します。
網膜芽細胞腫(レチノブラストーマ)
主に小児に発症し、遺伝的要因が関与することが多い腫瘍です。胎児期に網膜細胞が成熟せず、増殖し続けることで腫瘍が形成されます。
続発性眼内がん
他の臓器に原発したがんが血流やリンパを介して眼に転移する形態です。肺がんは転移率が高く、眼内に転移して視細胞や網膜を侵すことがあります。
眼窩・付属器がん
眼自体ではなく、眼を取り巻く筋肉、眼瞼、神経などに発生するがんです。眼球の動きや開閉が困難になることがあります。眼周囲の筋肉に発生する腫瘍は「横紋筋肉腫」と呼ばれます。
