更年期のほてりと膀胱の問題

症状

更年期の症状は、卵巣から分泌されるエストロゲン量の変動など、ホルモンの変化に起因します。月経が不規則になったり、ほてりを感じたり、膣や膀胱の粘膜が乾燥・薄くなることで膀胱炎などの問題が起こりやすくなります。倦怠感や体重増加、骨粗鬆症や心疾患のリスクも高まります。

ほてり

更年期に起こるほてりは、突然体が熱くなり、30秒から10分程度汗をかく現象です。顔が赤くなり、上半身や腕に赤い斑点が出ることがあります。夜間に起きることもあり、これをナイトスウェット(夜間の発汗)と呼びます。

対策

  • 大豆製品(豆腐、納豆、豆乳、味噌など)に含まれるフィトエストロゲンは、エストロゲン様作用でほてりを軽減するとされています。

  • 更年期ホルモン療法(MHT)は、エストロゲンやプロゲストンの補充により多くの症状を緩和しますが、がんリスクなどの副作用について医師と十分に相談してください。

  • 低用量の抗うつ薬は、ほてりや気分の変動を和らげる目的で処方されることがあります。

  • ビタミンEを1日当たり400 IU 摂取すると、ほてりの頻度が減少する報告があります。

膀胱炎(膀胱の問題)

更年期に起こる膀胱炎は、尿道から細菌が上がってくる感染が主な原因です。頻尿、排尿時の灼熱感、血尿、尿のにごりや異臭、発熱などの症状が見られます。膣や膀胱の粘膜が乾燥・薄くなることで摩擦が起こりやすく、性交後に膣炎が起こりやすくなるため、二次的に膀胱に感染が広がることがあります。

予防策

  • 処方された膣用エストロゲン軟膏で粘膜を潤し、膀胱・膣の壁を厚くします。

  • クランベリージュースやビタミンCの摂取で尿路の細菌増殖を抑制します。トイレの拭き取りは前から後へ行い、尿道への細菌付着を防ぎます。

  • 性交後はオートミールバスで膣周辺をやさしく洗い、過度な温度の入浴やホットタブは避けて皮膚の乾燥を防ぎます。

  • ビタミンEオイルを潤滑剤として使用し、乾燥による不快感を軽減します。

  • 医師の指示によりエストロゲンクリームを使用すれば、膣乾燥と性交時の痛みが改善されます。

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