片頭痛予防に有効なベータブロッカー
片頭痛とは
片頭痛は痛みを伴う頭痛で、米国だけでも約2800万人が罹患しています。特徴はズキズキする頭痛、光に対する過敏症、吐き気です。発作時にオーラや軽い感覚の幻覚を経験する人もいます。疲労、ストレス、カフェイン、アルコール、原因不明などが誘因となります。現在、片頭痛の生物学的メカニズムは完全には解明されていませんが、血管の急激な収縮と拡張、脳内のセロトニンやプロスタグランジンなどの物質増加が炎症を引き起こし、痛みを生じさせると考えられています。
ベータブロッカーの効果
ベータブロッカーはもともと高血圧や狭心症、心拍数の異常などの治療に用いられてきましたが、近年は片頭痛の予防にも有効であることが分かっています。片頭痛の正確な原因は不明ですが、アドレナリンなどのβ受容体作動性物質が関与していると考えられます。ベータブロッカーはこれらの作用を阻害し、片頭痛の発症を抑えるとされています。ただし、発作中の症状緩和には効果がないため、急性期の治療薬としては使用できません。
ベータブロッカーの選択肢
処方される代表的なベータブロッカーには、ナドロール、ティモロール、アテノロール、メトプロロールがあります。いずれも高血圧の治療薬でもあるため、高血圧と片頭痛を同時に抱えている患者さんにとっては、費用面でも効果面でも有利な選択肢となります。
副作用
ベータブロッカーは一般的に安全性が高いとされていますが、まれに疲労感、呼吸困難、吐き気、勃起不全などの副作用が現れることがあります。副作用を感じた場合は速やかに医師に相談してください。
使用上の注意点
以下のような基礎疾患がある方にはベータブロッカーは適さないことがあります。高コレステロール血症、喘息、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、糖尿病などです。既往歴がある場合は、医師と十分に相談した上で使用を決定してください。
