ベータブロッカーと運動

ベータブロッカーが心拍数に与える影響

ベータブロッカーは体内のカテコラミン(アドレナリンなど)の作用を阻害します。これらはストレス時の「闘争・逃走」反応を引き起こすホルモンで、安静時・運動時・最大心拍数を下げ、運動強度の指標となる心拍数を低下させます。

最大心拍数の調整

ベータブロッカー服用中は心拍数の上昇が抑えられるため、どれだけ激しく運動しても通常の「目標心拍数」に達しないことがあります。そのため、個別に調整した目標心拍数を設定する必要があります。

運動負荷試験

運動負荷試験は、ベータブロッカー服用者に適した新たな目標心拍数を算出する有効な手段です。検査で測定した運動能力を基に、調整された目標心拍数を決めることができます。

安静時心拍数の活用

ベータブロッカーにより安静時心拍数が低下します。例えば、安静時心拍数が80から60に下がった場合、運動時の目標心拍数も同様に20拍/分低く設定します。

Borg主観的努力尺度

ベータブロッカー使用中の運動強度を評価する安全な方法として、Borg尺度(6〜20の数値)があります。運動中は12〜14程度の評価を目安にすると良いでしょう。

運動に関する追加のヒント

運動前後に血圧を測定し、十分な水分補給を心がけます。呼吸を止めずに行い、床上エクササイズからはゆっくり起き上がります。筋力トレーニングは高重量より回数を多くしたサーキット形式が適しています。

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