HDL(高密度リポタンパク)のリスク要因とは?
HDLは「高密度リポタンパク」の略で、体内の余分なコレステロールを肝臓へ運び、体外へ排泄させる働きをします。HDLは「善玉コレステロール」と呼ばれ、数値が高いほど心臓病のリスクが低くなるとされています。
血清コレステロール検査の概要
医師は血液検査で LDL(低密度リポタンパク)と HDL の濃度を測定し、心血管リスクを評価します。血中コレステロールはデシリットル(dL)あたりのミリグラム(mg/dL)で示され、たとえば HDL が 47 mg/dL というのは、血液 1 デシリットル中に 47 mg の HDL が含まれることを意味します。
HDLコレステロールの基準値
米国国立心肺血液研究所(NHLBI)によると、HDL の正常範囲は 40〜59 mg/dL です。40 mg/dL 未満は心臓病の高リスクとされ、逆に数値が高いほど心臓病予防に寄与する「負のリスク因子」となります。
LDLコレステロールの基準値
LDL は心血管リスク評価の中心的指標です。LDL が 130 mg/dL を超えると高値とみなされ、100 mg/dL 未満は最適とされています。
総コレステロール
総コレステロールは LDL と HDL などすべてのコレステロールを合計した値です。NHLBI は 200 mg/dL 以下を最適としていますが、総数だけでは善玉と悪玉のバランスが分からないため、個別の LDL と HDL の測定が重要です。
心臓病リスク因子
心臓病には様々なリスク因子がありますが、コレステロールは重要な要素の一つです。LDL が高く HDL が低い状態は、心臓病発症リスクを高めます。ただし、これだけで必ずしも発症するわけではなく、他の生活習慣や遺伝的要因と併せてリスクが決まります。
HDL が低い場合の対策
HDL が低い(負のコレステロールプロファイル)場合は、以下のような生活習慣の改善が推奨されます。
- 果物、野菜、全粒穀物を中心としたバランスの良い食事
- 飽和脂肪酸と総カロリーの摂取を抑える
- 定期的な有酸素運動の実施
- 禁煙
- 適正体重の維持
これらの対策だけで改善が不十分な場合は、医師の判断でコレステロール低下薬(スタチンなど)を併用することがあります。
