体内植込み型除細動器(ICD)とは?
体内植込み型除細動器(ICD)は、致命的な速い心拍リズムを検知し、電気ショックで正常なリズムに戻すことで命を救う医療機器です。ペースメーカーが心拍を一定に保つのとは異なり、危険な不整脈を自動的に治療します。
目的
ICDは、心室頻拍や心室細動といった最も危険な速い心拍リズムのリスクが高い患者に処方されます。デバイスは正確なタイミングで電気パルスやショックを与え、正常な心拍へと回復させます。
構成・特徴
ICDは小型のチタンケースに収められたバッテリーと制御回路から構成されます。電極付きのリード線は上胸部の静脈から心臓内部へと挿入されます。
機能
回路が速い心室リズムを検知すると、まず心拍を遅くするペーシング(カーディオバージョン)を試み、必要に応じてショック(除細動)を与えて心臓を停止させ、正常リズムの再開を促します。
メリット
除細動が必要な瞬間に即座に治療が行えるため、命を救う可能性が格段に高まります。ICDは常にこの機能を備えており、患者自身が介入する必要はありません。
留意点
ICDが必要かどうかは医師の診断が必要です。心臓を開く手術は不要ですが、デバイス埋め込み手術自体に一定のリスクがあります。また、バッテリーは約3〜5年で交換が必要です。
