尿酸と心臓病の関係
尿酸とは
米国医学会誌(JAMA)に掲載された研究によると、体内に存在する化学物質である尿酸が心臓疾患のリスクを高めることが示されています。長期にわたる観察で、尿酸濃度が高い人は心臓病や死に至るリスクが上昇することが確認されています。
リスクが高い人
男女・人種を問わず尿酸と心臓病の関係は見られますが、特にアフリカ系アメリカ人と女性においてリスクが高いと報告されています。
尿酸の生成と働き
尿酸は、体内でプリン体が分解される際に生成されます。プリン体はレバー、アンチョビ、サバ、エンドウ豆、乾燥豆類などの食品や、ビール・ワインに含まれます。通常は血液中に溶け、腎臓を通じて尿として排泄されますが、生成が過剰になるか排泄が追いつかないと、血中尿酸が上昇し、健康に悪影響を及ぼします。
尿酸レベルの測定方法
血液検査で測定します。肘の内側や手背の静脈から採血し、試験管やテストストリップに入れて検査機関へ送ります。乳幼児の場合は、指先を小さな針で刺して血液を採取します。
尿酸レベルに影響を与える要因
尿酸を上昇させる薬剤や食品としては、アルコール、利尿剤、レボドパ、ナイアシン、アスピリン、ビタミンC、カフェインなどがあります。一方、エストロゲン、ブドウ糖、ワルファリン、マンニトールは尿酸を低下させるとされています。
尿酸の異常値とその原因
正常範囲は血中3.0〜7.0 mg/dLです。高値は酸性血症、アルコール依存症、糖尿病、鉛中毒、白血病、痛風、腎不全、プリン体過多の食事、過度の運動、化学療法、妊娠性トキシミアなどが原因です。低値はウィルソン病、ファンコニ症候群、低プリン体食などで起こります。
予防と対策
肉類、糖分、デンプンの過剰摂取は尿酸上昇と関連しています。適度な体重管理と適度な運動は尿酸を抑えるのに有効ですが、過度な運動は逆効果になることがあります。低用量のアスピリンを毎日服用することで、尿酸生成を抑え、心血管疾患のリスク低減にもつながります。
