麻酔中における逆流性食道炎の治療法

逆流性食道炎は胸や喉、顔に焼けるような不快感を伴います。胃酸が食道に逆流することで起こります。チョコレートやジュース、炭酸飲料など酸性の高い食べ物が症状を誘発しやすいです。下部食道括約筋(LES)が正常に機能しないと、胃酸が食道へ戻り、食道粘膜を傷つけ、重症化すれば手術が必要になることがあります。

麻酔下で行われる逆流性食道炎の主な手術治療法を5つ紹介します。

  1. ニッセン・ファンドオプラキシー

    胃の上部を食道下部に巻きつけ、360度のフラップバルブを形成します。手術は6〜10インチ(約15〜25cm)の切開で行われ、入院は約10日間が目安です。死亡リスクは0.2%未満で、主な合併症はバルブの緩みや過度の締め付けです。

  2. 腹腔鏡下ファンドオプラキシー

    小さな切開から腹腔鏡を挿入し、胃上部を食道に巻きつけて一方向バルブを作ります。回復が早く、入院期間は10日未満です。肥満患者では操作が難しいことがありますが、合併症は比較的少ないです。

  3. 内視鏡的ファンドオプラキシー

    内視鏡(エンドスコープ)を口から食道へ挿入し、胃と食道の接続部にクリップを装着して逆流を防止します。入院は1〜2日で、ガス膨満や嚥下障害、組織損傷といったリスクは稀です。

  4. トゥペット・ファンドオプラキシー

    部分的な巻き付け(約270度)を行う手術で、全巻き付けよりリスクが低くなります。軽度から中等度の逆流に適し、入院は1〜2日です。ただし重度の逆流には効果が限定的です。

  5. サル・ファンドオプラキシー(Thal法)

    270度の部分巻き付けを行い、ガス膨満や食道損傷のリスクが低いのが特徴です。重度の逆流には効果が劣りますが、入院期間は10日未満で済みます。

各手術は患者の症状や全身状態に合わせて選択されます。手術の適応やリスクについては、担当医と十分に相談してください。

胸やけ・GERD - 関連記事