収縮期血圧が高いとどんな影響があるのか?
米国国立心肺血液研究所(NHLBI)によると、収縮期血圧が高い状態(単独収縮期高血圧、ISH)は動脈硬化と深く関係しています。硬くなった動脈は血流がスムーズに行かず、脳・心臓・腎臓・眼といった重要な臓器にダメージを与える原因となります。
脳卒中
ISHは脳内の血管を弱らせ、破裂させやすくします。破裂した血管からの出血が脳組織を損傷し、脳卒中を引き起こすことがあります。
心筋梗塞
動脈硬化により心臓へ供給される酸素リッチな血液が減少し、心筋のポンプ機能が低下します。酸素不足が続くと胸痛(狭心症)や最終的には心筋梗塞に至ります。
うっ血性心不全
NHLBIは、ISHを含む高血圧がうっ血性心不全の最大の危険因子であると指摘しています。心臓が体の必要とする血液量を十分に送り出せなくなる状態です。
腎障害
ISHは腎臓の血管を狭く厚くし、老廃物の濾過機能が低下します。結果として血中に老廃物が蓄積し、進行すれば腎不全に至り透析が必要になることがあります。
失明
眼球内の血管が破裂すると、視界がぼやけたり視力が低下したり、最悪の場合は失明に至ります。
認知症
バーミンガム市立病院(NHS Trust)神経学部のCE Clark氏は、ISHの適切な治療が認知症予防に寄与する可能性があると述べており、ISHが認知症の発症リスクを高める要因の一つであることが示唆されています。
